2007年03月21日

食糧銀行



かなり前ですが、アメリカの番組の「Oprah」を見ていたら、アメリカでの最低所得賃金についてやっていました。

正確な数字は覚えていませんが、自給で5ドルとか7ドルとか・・・と記憶しています。そしてその最低賃金を、「上げる運動」をOprahでは推進をしていくような事を言っていました。

そして気になったオランダ事情。

年齢や業種によって、かなりの「差」があることは感じているのですが、正確な数字は分かりませんでした。

が・・・前回の国政レベルの選挙でも問題になっている「食糧銀行」。このようなものが、日本やアメリカに存在しているかは分かりませんが、オランダではこれが家庭の支えになっている場合が、結構あります。

何かというと・・・


ユーロになる前のオランダでは、ギルダーが通貨でした。銀行での発表レートは、終わりの頃で・・・1ギルダーが55〜60円くらいでしたでしょうか。

そしてユーロになり、1ユーロは2.20370ギルダーと固定レートになりました。昨年ごろ、この固定レートの計算に間違いがあったと発表になり、多くのオランダ人は納得をしたもんです。

ギルダー当時、1ヶ月の「平均所得」は3000ギルダーといわれていました。日本でも初任給から定年間近の方々のお給料をひっくるめて・・・33万とか35万とか言われていたのを覚えていますが、まぁ〜そんな感じです。

1ギルダーが100円の「感覚」。その「感覚」が今でも残っていて、ユーロでは考えずに、ギルダーで考えている人が多いとか。確かに、便乗値上げは酷いので、ギルダーで考えないとやってられない・・・というのもありますが。(^^;;

ユーロになってからは、3000ギルダーをそのままユーロに変換して、1500ユーロほどあれば、何の苦もなく生活が出来るだろうという金額といわれています。が・・・やはりこれは「平均」なので、これより高い人もいれば、低い人もいます。

夫が1500ユーロ、妻が700ユーロ・・・月に稼ぐ金額とも言われています。が・・・全家庭ではありません。

夫も仕事をしているけれど、月に1200ユーロ、1300ユーロしか手取りがない家庭も多いです。子供の数も日本より多いので、この金額だけでは生活ができない家庭もいるんです。

家賃・・・・・・・・500ユーロ
光熱費・・・・・・・200ユーロ
水道代・・・・・・・ 30ユーロ
テレビのケーブル代・・15ユーロ
その他もろもろ・・・???

残ったお金が100ユーロ。これが月の食費・・・というご家庭が。

そういうご家庭に、愛の手を・・・ということで、「食糧銀行」があります。対象は低所得者の方たち。仕事はしているけれど、どうしてもそれだけでは生活が出来ない方たち。

この食糧銀行を利用するには、登録が必要です。また、許可をされた方たちだけが、「3年を期限に」利用できます。

許可が下りた方々は、週に1回・・・割り当ててもらえる食糧を受け取りに行きます。1週間分ですから、かなりの量です。

パン・野菜・果物・お菓子・・・色々なものがあります。

これらの食糧は、寄付でまかなわれていたり、低価格で購入しているとか。一般人でもドナーとして、寄付が出来るようになっています。また大きな会社なども、かなり寄付をしているようです。


選挙の時の争点は、この食糧銀行のない世界にするには・・・ということでした。単に最低賃金を上げるだけではなく、ローンを組む時の方法や、通信販売の分割し払いなども、この食糧銀行を利用するきっかけになった理由に挙げられるため、その辺りの法整備なども、うたわれていました。

3年間という限定ではあれ、その間に脱出の道を探る機会を与えられ、何とか踏ん張れた・・・という方たちが多くいると思います。夜逃げ・無理心中・・・その機会が減る一つの手段として、確かに有効ですよね。

ちょっとしたオランダ人気質の紹介でした。


 


posted by ニコラ at 04:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | オランダ
この記事へのコメント
う〜ん?? 似たようなシステムで、フードバンクとフードスタンプがあるのですが・・・
フードスタンプは 所得、預金によって、勿論低所得者対象なのですが、月にいくらか貰える筈です。昔は一生この制度を利用する事が出来たのですが、不景気やら悪に利用されたり、何やらで問題になり、今では2年間の期限付きとなった筈です。この他に、フードバンクと言って、こちらも所得によるのですが、寄付で設けられている所で、食品を貰う事が出来たり、食事出来たりする事も出来るようです。
生活する場所によっては、いくら最低賃金が上昇しても、それに伴い、物価も上昇しているので、苦しい生活からは脱出出来ないような気がします〜★
Posted by pineapple at 2007年03月23日 05:47


pineappleさま
この食糧銀行のオランダ語を英語に直したら、フードバンクになると思います。最近は、ローン地獄にはまっている人たちが多いようで、返済でお給料が消えていく・・・という場合もあるようです。
確かに住む場所によって、家賃なんかはかなりの差はありますよね。そのほかの物価も、じわりじわりと上がってきているし。
何とかならないものでしょうかね・・・。
Posted by ニコラ at 2007年03月23日 20:35


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