2014年02月02日

リノベーション −3−



前回の投稿から、半年以上も時間がたってしまっていましたね。(汗)
時間の過ぎるのが早すぎますね。それとも、私が年取ったということでしょうか・・・・?(苦笑)

さて、今日はリノベーションのお話の続き。

隣の空き家が乗っ取られて、鬱の私には考える事があまりにもありすぎました。毎週のように通っていたセラピストにも、その事は毎回のように話していた気がします。でもちょうどこの頃、別の市でソーシャルワーカーをしている友人に話をする事があって、延々と話を聞いてもらいました。

そして、「でもね、この状況にいる必要はないのよ!」という言葉で、背中を押された気がしたんです。


「外国人」である私が、「オランダにいる」というだけで、「100%オランダ人のように」振る舞う(しゃべるだけでなく、考え方や行動も)ことを、「家族」から「強要」されているけれど、所詮それは無理難題。100%日本人の両親から、100%日本人の躾け・教育を受けたわけだから(それも戦前生まれの両親だし!)、オランダに住んでいるんだから、オランダ人のように行動しろと強要するほうが間違っている・・・というよりは、私の中の「日本」を拒否・否定されている・・・そんな気持ちをその友達は分かってくれました。

また私が鬱になった原因を話すと、「無理しないでね。ニコラは一人じゃないからね。友達がオランダにもいることを忘れないでね」と言ってくれました。これは私にとって、ちょっとした目からうろこの言葉でした。

私はオランダに来た時点で、日本にいる友達だけが、自分の友達だと思っていた部分がありました。子供たちを通して「知り合った」パパ・ママは、知り合いであって友達じゃない・・・そんな距離感を自分で作っていたんですね。オランダ語の学校で一緒だった人たちとは音信普通だけれど、一人とだけ近所ということも合って時たまおしゃべりをします。彼女にも、「いつ来てもいいからね!」と言われていたんでした。

自分で勝手に思い込んでいた知り合いの中には、とっても大切な友達がいたんでした。

それを再発見させてもらって、私の鬱は一気に良くなっていたんです。でも、心のどん底を見た者にとっては、良くなるのにも時間がかかります。その良くなるプロセスを踏んでいる間に、臨時の仮住まいへの引越しをしなければいけませんでした。

3月1日から1ヶ月の間に引越しを完了させるように言われたけれど、それを邪魔するかのように市が道路工事を始めたんです!!後から振り返ると、我が家の通りから始めなくても良かったのに、我が家の通りから始めたから、車での引越しが難しい・・・。大家の会社の手配で、一家族10時間ほど人手を借りることが出来たので、我が家は引越し業者を使わないで、その借りた人手で大きな荷物の引越しをしました。

その引越しの日が3月11日だったんです!!!

引越しをしている最中に五右衛門から電話で、「日本で大地震があったみたいだよ」といわれたけれど、テレビ・固定電話・インターネットの引越しができてなかったから、ず〜〜〜〜っとラジオを聴いていました。そして毎晩、日本のニュースを聞いては、涙を流していました。実家のある場所は、横浜の台地で、それも岩盤の台地なので、雨風はしのげるだろうけれど、ガス・電気・水などが大丈夫かとても心配でした。

そんな中、私の携帯の番号を知っている人たちからは、「ご両親は大丈夫?」と電話をもらったり、学校でのお迎えでも、私が日本から来ている事を知っている人たちからも、状況を聞かれたりと、例のソーシャルワーカーの友達が言ったとおり、「私は一人じゃない」というのを実感しました。

その後電話回線が通じて(ちょっと語弊があるけれど通じていたネット回線に、パソコンをつなげて・・・と言った方が正しいかも)テレビやインターネットで映像を見て唖然としました。でも日本に直ぐ帰れるわけでもなく、オランダにいては何も出来ないのか・・・と悔やまれました。


引越しの期日の3月31日。この日は木曜日だったはずです。この日までに、違法なお隣さんたちは住居を明け渡さなければならず、朝8時半ごろ、裁判所の手配で追い出しの「執行者」たちと、大ごみを持っていく車が到着。車は家の前には止められず、作業員たちはブーイングでしたね。(同じように市の職員なのに、道路工事の情報はもらっていなかったのでしょうか?)

そして私は、その作業を目撃して、またもや落ち込みそうになりました。「これは自分にも起きるかもしれない」という不安から。

そしてお約束どおり、4月1日にはリノベーションのために、ガス・電気・水道を止めに係りの人たちが来たんですよね。大家の会社は、違法なお隣さんたちを追い出したいがために、いろいろ手を尽くしたわけです。その代償がこの4月1日から3日までの3日間。この3日間があったら、なんと楽だったか!

ベットから出るのもやっとな状態で、引越しをせねばならず、本当につらい一ヶ月でした。でも、「心の病気の時には手を使ったほうがいい」と言われるとおり、気もまぎれて、時間も忘れて、逆に良かったのかもしれませんね。


posted by ニコラ at 06:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活
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