2006年06月02日

結婚事情



OKU様からオランダの結婚事情について、質問がありました。コメント欄では小さいので、こちらに投稿しますね。

先ず日本で結婚と言うと、

1.男女間である
2.結婚届を提出して、受理されれば、結婚したことになる
3.どちらかが相手の姓に合わせる

というのが、お約束でしょうか。


オランダの場合、このどれもが当てはまりません。(@_@)

先ずオランダには、正式な同居(オランダ語でsamenwonen)と日本的な結婚とがあります。何が違うか・・・用紙が違うだけ・・・って言われるくらい、ほとんど差がないようです。

正式な同居の手順は分からないのですが、結婚の場合の手順は、

1.当人達が必要なよ書類を持って市役所に行き、結婚をしたい旨を告げる

2.市役所が問題無しと判断すれば、2週間の告知期間を経て、結婚式の予約をする。こちらの結婚式は、市民の立場の結婚式を重要視しているので、市役所で行います。(もちろん有料!)ということで、普通は平日に行いますが、どうしても休日に・・・という場合、特別料金でも出来るようです。
が、もし異議申し立てがあれば、出来ない・・・のかもしれません。

3.結婚の許可がでたら、結婚後の姓を登録します。夫婦別姓が認められているので、それぞれが自分の名前のままで居ることもできます。

4.結婚式当日は、市役所内で、式の執行人のもとで、式は行われまます。式には、当人達と保証人(一人につき最低一人)の参列が義務です。市役所で保管する用紙に、サインをします。最後に執行人がサインをして、結婚の本と呼ばれるもの(とっても大切なもので、これも購入です)にサインをして、渡してもらえば・・・結婚したことになります。
これが終われば、教会やお城などでの結婚式・披露宴も行えます。

オランダ王室の方達も、市民の立場でもあるので(日本のように別世界ではなく、市民なので、パスポートもあれば、年金ももらえます。)、市役所で式を挙げた後、教会に移動して、教会での式もあげます。



ということで、結婚をしていても、夫婦の名前が別だったり、二人で一緒に住んでいるけれど、結婚はしていないカップルが居るわけです。

そして月日は経て、子供が生まれたりもします。

結婚をしているカップルの子供は、自動的に父親の姓を名乗ることになりますが、正式な同居の場合、自動的には母親の姓になります。が、母親が希望をすれば、父親の姓を名乗らすことも出来ます。第一子が父親の姓になった場合、第二子からは自動的に父親の姓になります。

ということは、外見から見ていると、夫婦別姓の家庭でも、正式な同居の場合でも、子供は父親の姓を名乗って居る家庭があるわけですよね。

この男女のカップルが、正式な同居をしているのか、結婚をしているけれど、別姓のままなのかは分かりません。知るのは当人のみ・・・ということです。

実際に、さっちゃん・みーちゃんのお友達の中には、夫婦の姓が別の子達がいっぱい居ます。その子達のご両親が、どういうパートナーシップを結んでいるのか、私は知りませんし、知らなくてもいいことだと思っています。大切なことは、二人の間が円満で、その二人の間の子供(たち)が、愛に満ちた家庭を与えられていることだと思っています。結婚というものが、それを保障するわけでもないし、正式な同居は、それを否定するわけでもないです。

ただ、結婚というものは、絆を深くするようで、子供をきっかけに、正式な同居から結婚に移行するカップルも居ると聞きます。
OKU様が書かれているお二人は、きっとこのパターンでしょう。


皆さんは、日本とオランダと、どちらの結婚事情がお気に召されましたか?



(追記)

正式な同居の場合

  同性間OK
  子供は父親の姓を名乗ることも出来る(母親の承認による)
  正式な財産の分割もすることが出来る


結婚の場合

  同性間OK
  子供は自動的に父親の姓になる
  夫婦別姓もOK(外見上は正式な同居と変わらない)
  正式な財産の分割をすることが出来る


結果

  外見上は、そのカップルが正式な同居か、結婚かは全く分からない



・・・まとめると、こうなりますね・・・






posted by ニコラ at 22:30 | Comment(4) | TrackBack(0) | オランダ
この記事へのコメント
日本の結婚事情は複雑ですよね。戸籍法があるから。血統主義だし。アメリカやオーストラリア・カナダのように出生地主義じゃないし。

夫婦別姓もなかなか難しい。結婚して戸籍上は旦那の姓になり、職場で自分の姓を名乗る場合。。「通称」として旧姓を名乗る事はできるけど、総務などで取り扱う会社側の書類には旦那の姓で記載するから、周囲が混乱するらしい。旦那の姓で認識がある人からは、「通称」を聞くと「離婚したの?」と聞かれちゃったりするそうだ。
ただし、タレントの「ピーター」のように、8年以上だったか13年以上だったか、年数は忘れたけれど、「通称」で生活した場合、通称を自分の名前にする事が出来て、名刺に記載する事もでき、また戸籍上も書き換えることが出来たと思う。


Posted by よね at 2006年06月05日 16:44


こんばんは。OKUと申します。
ぶしつけな質問に詳しくお答えいただきありがとうございました!
お返事遅れまして申し訳ありません。
本当に自由というか日本と違うのですね。日本では中身がないのに、なまじ器があるからつながっている不幸な結婚もありますよね。
オランダ代表のお二人、海外生活も長かったのに、この最後のW杯を前に何か期するところもあるのでしょうか。
これからも拝見させていただきます。
ありがとうございました。
Posted by OKU at 2006年06月05日 21:21


よねちゃん

結婚後の本名と通称のお話・・・実際に働いていた時にありました。家にいる時間が少ないからと、会社宛に本名で注文したものが届いたけれど、「そんな人はいませんよ」って事で、送り返されてしまった荷物。ご本人は待てど暮らせど届かないので(コンタクトレンズで、結構焦って注文をした感じだった)、注文先に連絡をしたら「戻ってきました」とか言われて唖然としてました。(^^;;

ピーターさんのように、大衆が認める通称であれば、書き換えもできるのでしょうが、一般市民でもできるのでしょうか?

韓国・中国のように、絶対に名前は変わらないというのも、選択の範囲がないな〜と思いますが、日本の方式も選択の余地がなくて、なんですね〜・・・って思いますね。
Posted by ニコラ at 2006年06月06日 03:11


OKU様

オランダでは、1960年代に「精神の開放」が起きました。この時に、それまでのキリスト教に基づいた価値観を見直し、精神的に、その価値観から開放される・しようと言う運動でした。

その時に、いわゆる同性愛も認められ、その人たちを認めたために、そのカップルの結合をどのように認めるか・・・というので、現在の形が築かれたのだと思います。

例のお二人も、二人の間に何かの変化があり、結婚という関係を選ばれたんだと思います。それがお二人の関係の絆を、より強くさせる原動力であれば良いと思います。
Posted by ニコラ at 2006年06月06日 03:20


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