2006年05月16日

やっぱり嘘は駄目



ここ数日、とある女性が話題となっています。

数年前には「TIME」誌に、「今年のxxx」で選ばれ、NYでの晩餐会にも出席をしたことがある人です。

その話題の人は、

(写真はこちらより)

ご存知でしょうか?

名前はアヤーン・ヒルシ・アリとなっています。

なっています・・・というのには理由があります。


この女性は、ソマリアから難民としてオランダに来て、現在は国会議員をしており、元イスラム教徒・・・「だと」言われています。

なぜこの女性が話題の的か・・・・


先ずこの女性は、1992年に「ソマリアからの政治難民」だとしてオランダに入国し、5週間と言う超短期間にて、オランダ国籍が与えられました。その後は学業を終わらせ、PvdA(労働党)に所属していましたが、数年前にアメリカから華々しく帰国した際に(理由はちょっと忘れました)、VVDに移籍し、国会議員となりました。2004年に殺害されたテオ・ヴァン・ゴッホ映画監督と共に、反イスラムの活動・イスラム女性の解放などの活動をしています。その為に、脅迫・嫌がらせがあり、一時は身を隠していましたが(国会での仕事もせずに)、最近はまた復帰していました。


問題点は、1992年に移民申請のときに示した個人情報です。

1.ソマリアからの直接の難民か
ソマリアからではなく、ケニアから・・・と言うのが本当。というか、新婚旅行中に立ち寄ったドイツから・・・というのが本当らしい。


2.戦争体験者か
その当時の状況から判断すると、全く経験をしていない・・・らしい。


3.結婚していたか
父親が決めた男性と結婚させられそうだったとか、会ったこともないとその男性(カナダにいる従兄弟)のことを言っているが、。実際に結婚式も挙げていた。本人は「出席していない」と言っていたが、実の兄弟が「出席していた」と証言している。


4.その他
難民申請の祭に伝えた(用紙に書いた)名前や生年月日など「も」嘘であった。
言葉の問題で、間違えた・・・?と言うことはなかったようです。というのも、オランダに来た際には、英語でスラスラと対応が出来ていたといわれています。

5.今始めて明らかになったか
そんな事はなく、過去にも、本人が「事実ではない」と言っていた事実もあります。実際、2002年のとあるテレビ番組では、「移民申請の時の内容に、嘘がある」と言っています。ほかにも、「この点があわない」と言うことは出てきてはいたけれど、それらを羅列してみると、「嘘だった」ことが明らかに判明した感じを受けます。


結果・・・オランダのパスポートを取得するために、パスポートを取得しやすい内容に変更して・・・平たく言うと「嘘の内容」で、申請し、許可されたと言うことになります。


なぜ彼女がここまで話題になったか・・・。

先ず彼女が現在所属している党が、VVDであること。この党は、現移民関係の大臣をしているリタ・ヴェルドンク女史も所属をしており、移民に厳しい政策を取っています。

そのような政策をとる党が、嘘の内容の申請で取得した国籍(パスポート)を、どのようにするのか・・・と言うところが、最大の関心の的ともいえます。

なぜならヴェルドンク大臣は、ゲイ・キリスト教徒を「国内は安全だ」としてイランに強制送還したり、別の国出身にもかかわらず、ケニアに強制送還させてしまったり、「家族はひとつに」とは言っていても、別れさせられてしまったり・・・など、反感を買うような移民政策を取っているからです。

そのヴェルドンク大臣が、果たしてどのような結論を出すか・・・に注目が集まっていました。


そして今朝のニュース(5月16日)では、オランダ国籍も取り消される可能性があると、ヴェルドンク大臣から電話で伝えられたとのこと。また、6月中に現在の住居を出なければいけなかったという背景もあるけれど(警備が厳しいと、クレームが出ていた)、国会議員を辞職し、アメリカに行くとのこと。
(嘘の申告をした場合、オランダ国籍の取得は不可能ですので、大臣としてはその判断しか取れませんよね。)


今日は記者会見なども行われ、今後の動きがますます気になります。


でも素朴な疑問・・・。オランダの国籍を失ったら、彼女は「無国籍者?」。どこのパスポートを表示して、オランダを出国し、アメリカに入国するのでしょうか?これまた特別措置で、急遽グリーンカードをアメリカが発行するのでしょうか?

ん〜〜〜〜〜〜、問題が新たな問題をまた生みましたね〜。一体どうなるんでしょうか??


Wikipediaの英語版に、「ホットな話題」として出ています。

オランダ語のWikipediaでも、詳しく出ています。

残念ながら、日本語はないですね・・・・。




posted by ニコラ at 11:00 | Comment(4) | TrackBack(1) | 政治の世界
この記事へのコメント
うむむ。昨日テレビ見入ってしまいました。
(パートナー君に訳してもらってたけど)
嘘はまずいし国籍取り消される条件は揃ってるかもしれないけど、48時間でここぞとばかりに取り上げるフェルドンクにはムカつきます。
Posted by Lente at 2006年05月17日 15:30


Lenteさん

私も昨日は最後まで見てしまいました。2e termijn・・・日本語だとなんと言うのでしょうね・・・第2回目の質疑かな?はかなり白熱していて、眠かったし、だからよく分からない部分もあったけれど、ヴェルドンク大臣が言葉に詰まる部分とか・・・「ほらリタ!どうする!?」と思いながら見てました。

五右衛門の解説によると、この問題はいろいろな要素が絡んでいるようです。なので、単にフェルドンクがどうの、とか、野党がどうのとかでは、済まないようですよ。その点はまた投稿しますね。
Posted by ニコラ at 2006年05月17日 17:12


この方、イスラム原理主義をメタクソに攻撃なさっていた方ですね。日本ではオランダのニュースがほとんど入ってこないのですごく興味深いです、この記事。続編を期待してますね。
Posted by MEMORIZERS管理人 at 2006年05月18日 18:25


MEMORIZERS管理人様

火曜日には「さてどうなる!?」という感じで、国会中継もされて、白熱していましたが、翌日からはほとんどニュースには流れませんね〜。(あれ?ニュースを見る時間がなかっただけかな?)

ただ水曜日の新聞のトップ記事は、やはりこれでした。我が家で取っている新聞では、フェルドンク大臣の大きな写真が印象的でしたね。

次はどんな風に発展をするのか、個人的にも興味があります。(^^;;
Posted by ニコラ at 2006年05月19日 02:59


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