日本とオランダの学校は、システムだけではなくて、内容にもかなり「差」があります。
まず小学校での科目・・・日本であれば、国語・算数・理科・社会・体育・美術(工作とか絵画とか)・音楽が基本の科目ではないでしょうか。
一方のオランダでは、国語(オランダ語)・算数・体育は全学年ですが、グループ6以降には地理・歴史などが加わりますが、後はありません〜〜。そうなんですよ!理科も社会も音楽もないんです!
じゃ〜〜いつやるの!?
先月から続いていた学校訪問の目玉として、オランダ語・英語・ドイツ語・フランス語などのほか、「理科」として化学・生物・物理があります。
そのデモンストレーションとして、化学であればガスを使ったちょっとした実験・・・二酸化炭素を集めて点いている火がどうなるかを見せる(二酸化炭素は空気より重いので、消えるまでには時間がかかるとか)、酸素が詰まったビーカーに消えかかったマッチを入れるとどうなるか・・・とかを見せてくれます。
物理のデモンストレーションでは、縦列・横列の配列で豆電球が点くとか点かないとか、磁石に電流を流して飛ばしたり(リニアモーターの原理)・・・をやっていました。
生物では、「藻」でプレパラートを作って、電子顕微鏡で細胞や核を見たり・・・。
私にとっては小学校に戻った気分でした。(^^;;
でもオランダの子供たちにとっては、「中学にいくとできること」なので、期待で胸が膨らんでいるんですよね〜。
確かに日本語は勉強をするのに時間がかかるので、年数を掛けないといけません。一方のオランダ語は、小学校ではスペリングや読み、単語の種類(名詞・動詞・形容詞など)の判別はするけれど、「なぜこの人は、ここで泣いたのでしょうか・・・?」などの内容に関する勉強は・・・していない印象です。
算数でも同じ。円の面積を求める何って事は、中学でのことだし、分数の掛け算・割り算は、さっちゃんはまだやっていない模様だし。(これからやる可能性はありますが)
つまりは重みをおいている部分がかなり違うと思います。
そして日本と大きく違うこととして、中学1年からは英語とフランス語を、2年からはドイツ語も学習することでしょうか。
英語だけでヒーヒー言ってる私たちとはえらい違いですよね。(^^;; 学校によっては、ラテン語・古代ギリシャ語のほかに、スペイン語とか中国語とかも、選択できるようです。
確かにヨーロッパの言語は、ラテン語とギリシャ語の影響を受けているので、勉強しやすい面はあるんですけどね。
なので私のように、大学でドイツ語学科に所属して・・・と言ったって、「それで?」と言われるのが落ち。皆さん出来るわけですからね〜。(^^;; (勉強したレベルが違うのよ!・・・と強気に言えない私・・・。)
それと「宗教」のクラスがあることでしょうか。これは一つの宗教にとらわれず、色々な宗教の特徴や価値観を勉強していくとの事。カトリック・プロテスタント・イスラム・ユダヤ・・・・色々な宗教の人たちがいるオランダならではでしょうか。
しかしその分ゆっかりとしていて、人として成長できるということはないのでしょうか?
日本の教育制度は知育に偏重している気がします
オランダ語・算数の基礎を、小学校でしっかりと植え込む・・・というのがオランダ式なんでしょうね。だからCITOの学年別試験で、レベルを満たさないと、落第もあるわけです。まぁ〜その方が、その子供にとっては良いわけですが。
でも日本の詰め込み教育の体験者としては、物足りなさを感じるオランダの教育内容ですよ〜。(^^;;
特に、英語。私の習ってきた英語では、会話ができません(涙)。英会話を長年やっている娘達とは、大違いです。
宗教の時間があるのも私は、大賛成です。大学が哲学の学校だったので、「宗教」もやりましたが、そのおかげで、人生に対する気持ちも変わりましたから。
確かに、日本で勉強していることは、日常生活で使えることが少ないような気がします。
一方のオランダでは、まぁ〜小学校でしっかり勉強すれば、死ぬまで苦労しないことを勉強しているような気がします。
宗教は生活に多大な影響を与えています。それを少しでも理解する意味でも、宗教の授業は大切だと思います。さっちゃんが学校に行ったら、教えてもらおう!(^^;;