・・・というのも、今日ですが、オランダ政府がINGグループに対して、再度の融資を決定したんですよね〜。グループとしては7000人の人員削減をして、トップマンも入れ替えだそうですけれど・・・。
これに先立つ昨日、五右衛門好みのドキュメンタリーにて、アイスランドの銀行の高利子定期預金に関することが明らかにされました。
・・・といっても、100%透明に明らかになったわけではなく、まだまだ「疑惑」が残るのですが・・・。
どういう内容かと言うと、アイスランドの銀行は大損をしていた為に・・・
その損を埋める為に、対抗している党が、別々の銀行を通して高利子の定期預金システムを作ったとか。そのシステムの売り先が、イギリスであり、オランダであったようです。そしてその結果、驚くべきことに、予想を上回る短期間に・・・オランダの場合は2・3ヶ月くらいだと言うことですが・・・1100ミリオンユーロと言うのですから・・・11億ユーロになるので、1100億円以上が集まったと言うのです!!
預金者はオランダの行政市であったり(複数)、会社関係者であったり、一般市民であったりしました。子供の(大学用の)費用であったり、会社運用資金であったり、私たちが払っている税金の一部であったわけです。
そしてそのお金が、ある日のある時をもって、一瞬にして消えてしまったわけでした。
オランダ国内の銀行であれば、銀行の経営危機などの場合でも、保証される金額がありますが(現在は法律が改正されて、「一時的に」100%補償になっていますが、いつまた元に戻るかは分かりません)、国外の銀行の為、そのような保証が全くないために、元本すらなくなってしまったわけです。
そして誰もが抱く疑問・・・。
「誰もが予想出来なかったのか?」
答えの前に、昨年の一大ニュースのひとつとして、オランダの経済大臣が「24時間以内に決定を下した」と言うものがありました。内容的には、「FORTISの国営化(ABNアムロ銀行を含む)」でした。9月末〜10月にかけてのことでした。
その後出てきた業界からの声では、実は実は経済大臣は、8月の休暇中からこの件に関しては調査をしており、シナリオを作って、必要になったら行動が出来るように準備をしていたと言うのです。
が・・・一方のベルギーの関係者は、全くそのような準備をしていなかった為に、オランダの経済大臣のプランを、「受け入れざるを得なかった」とも・・・。
確かにFORTISの場合は、ABNアムロ銀行の買収後から、株価が下がって「危ない状況」が一目瞭然でした。でも、国有化にしなければいけないほどの状況かと言うのは・・・やはり判断基準になるソースがあったわけですよね。
どんなソースかと言うと・・・これは日銀や日本の経済省も入手していると思いますが、
世界の危ない銀行リスト
と言うものが存在していると言うのです。
そしてさっきの質問の答えになりますが(誰も予想が出来なかったのか?)、昨年の1月の時点で、アイスランドの銀行は上位3を占めていたというのです!
にもかかわらず、オランダ銀行も経済省も、アイスランドの銀行の広告にストップをかけず、広告のさせっぱなし〜にさせたというのです。確かに、そのようなリストが存在して、情報を持っていたならば、ストップをかけるのがオランダの利益を守る立場の人の仕事だと思うんですよね〜。
でもしなかったというのには、何か裏があるわけで・・・。アイスランドの場合は、オランダから2ユーロの貯金が来たら、1ユーロを保証金としてオランダ政府に払ったとか、払わなかったとか・・・?
どんな裏があったか、どんな工作があったのか、どんな背景で誰がどのように動いていたのか・・・こういうことは、事件が起きてからしば〜〜〜〜らくしてからしか出てきません。
最近は事件自体よりも、ニュースよりも、それを追いかけているドキュメンタリーが面白くなってきています。(^^;;
ニュースの信憑性・・・目の前で起きていることには、その後に何かがあるの目で見ると、特に政治の世界は疑いたくなってしまいますね〜〜。(苦笑)
ニュースに振り回されないで、裏が読めるようになったら凄いけれど、裏が読まれるような事件は起きないから・・・やっぱり疑ってかかれ!なんでしょうか・・・?(^^;;
結局不当な個人的利益に関するものなのでしょうか?
そうでなくても、特定企業に利益を誘導するような...
政治が絡むと、経済界のこととはいえ裏があるようです。オランダの政界は、日本より透明のような気もしますが・・・官僚と言われる人たちが、大臣の周りをうろついていないからでしょうか?・・・それでも裏はありますよね。
「そんな大切なことを、即決できるわけない」と直感で思ったわけですが、まぁ〜そう思った人が多かったわけで、背景が出てきたようです。
ジャーナリストと言われる人たちが、アイスランドの関係者や、オランダの被害者たちにインタビューをして、「実際には何が起きていたのか」を探しているようです。
オランダ人は暢気なのか??、金融危機を実感している人が少ないとか。「まだ我が家は大丈夫」って事なんでしょうが・・・。
それでも、住宅売買は時間が掛かるようになり、価格は下がって・・・、人員削減はばっさりとやられてます。
INGは世界的に展開をしているから、オランダだけが手助けで大丈夫なのでしょうかね〜??
そうよね〜、やっぱり大きなつぼを用意して、穴掘らないと!でもポチはいらないよ!(爆)