2008年08月28日

「ミリキタニの猫」



サマーゲストにて取り上げられたドキュメンタリー。主人公は日本人でした。それも80歳のホームレス。

これだけでもかなりインパクトがあるけれど、このドキュメンタリーは内容もインパクトがありました。

そのタイトルは「ミリキタニの猫」でした。


ネットで調べてみると、日本では昨年の9月に公開もされていたのですが、映画のCMは殆どテレビではないので、オランダでも公開がされたのかは・・・ちょっと謎です。

でもテレビで放送をしてくれたので、それを五右衛門と一緒に観ました。


主人公は80歳のホームレスの日本人。日本人とはいえ、アメリカ生まれなので二世です。子供時代は広島にいらしたようですが、海軍に行くのがいやで、アメリカに戻ったはいいけれど、時代が時代だけに日本人強制収容所に入れられ、市民権も剥奪され・・・と、決して夢を見た理想的な環境ではありませんでした。

おまけに70歳を過ぎてからのホームレス生活。アメリカを憎み、日本を恋しがり・・・そんな彼がひょんなことから出会った、このドキュメンタリーの制作者のリンダさん。彼女を通して、実姉を見つけ、親戚も見つかり・・・など、環境が一転する事に。

しかし、根っからの画家であり、日本人である主人公のジミーさん。「あのふ〜〜るさとへ、かえろかな〜〜、か〜〜〜えろ〜〜〜かな〜〜〜」と歌うジミーさんの心境に、「ウサギ追いし、かの山〜、小鮒つ〜りし、かの川〜」が流れ、「侍映画」を観たがるそんな日本人のジミーさんと、リンダさんとの関係、アメリカの懐の深さ・・・いろんな意味で、色んなシーンでうなずける作品でした。





blogparts-poster2.jpg

写真をクリックすると、公式サイトに移ります。
興味のある方はどうぞ!



 
posted by ニコラ at 03:45 | Comment(8) | TrackBack(1) | お奨めのもの
この記事へのコメント
興味深い番組があるのですね

アメリカの懐が深い

うーん

いろいろやってくれるアメリカですが
事実でもあるように思います

アメリカは(オランダもですが)募金(カンパ?)社会とも聞きます

アメリカなのかアメリカ女性や特定の男性なのかという気もしますが

全然違いますが
日本(女性が?)が敗戦に苦しんでいたとき手をさしのべてくれたのはアメリカ人女性達でした。
戦争は、アホな男達のイベントといった感覚を発端として多分女性同士の連帯感というものもあったのでしょうね...

全然関係ないコメントですみません
Posted by root at 2008年08月28日 06:15


興味深いですねー。LAの日系人博物館に行ったことがあるんですが、そこで展示の案内をしてくれた日系2世の方々から聞いた話をいろいろと思い出しました。是非、この映画も見てみたいです。
Posted by Rie at 2008年08月28日 12:05


面白そうなドキュメンタリーですね。 放映は終わっているようなので、レンタルDVDを探して見ようと思います。

正直、自由の国を自称しながら人種差別主義社会だった戦中・戦後の米国がどう描かれているか興味あります。(強制収容とかね。)

米国も第二次世界大戦でナチス・ドイツの事を悪くいえない位めちゃくちゃやってるのに反省もないのは納得いかないです。 ハイ。
Posted by syn3 at 2008年08月28日 20:28


rootさま
私はアメリカ政府がしていることは、全く好きではありませんが、個々のアメリカ人はまだ捨てたものではないと思っています。そんな側面を見せてくれるドキュメンタリーです。
やはりドキュメンタリーなので、主人公のミリキタニさん中心ですが、彼を取り巻く社会はアメリカ。それが彼の経験を通してひしひしと感じられますよ。
Posted by ニコラ at 2008年08月29日 04:16


Rieさん
ミリキタニさんの2000年からのドキュメンタリーですが、アメリカで受けた経験が、必要なまでに「日本人」を意識させている気がしました。でもやはり、心のどこかにはアメリカ人も潜んでいるのですけれどね。それが良く見えるドキュメンタリーですよ。一度ご覧ください!
Posted by ニコラ at 2008年08月29日 04:18


syn3さま
多分見たい部分は・・・写っていないと思いますョ。(^^;;
その部分は、過去の経験として、広島での事と収容所、それと911のことが重ねられて写されています。
確かに、原爆を落としたのも「正当化」しています。勝ったから謝罪はなし・・・の方向で、いいように扱われている日本の部分もありますね。政治家たちの無能さもあるのでしょうが、このドキュメンタリーでは、その部分は全く無いです。単に、ミリキタニさんの人生のドキュメンタリーです。だから・・・もしかしたら、がっかりされるかも・・・?
Posted by ニコラ at 2008年08月29日 04:22


戦争は、人の人生を狂わせますね。悲しいことです。
Posted by ぽん at 2008年08月29日 08:44


ぽんさん
本当に、画家になる事を夢見て、アメリカに戻ったにもかかわらず、「日本人」だと言う事で収容所に入れられ、アメリカの市民権剥奪。
これからの世界は、こういうことが無いといいですよね。
Posted by ニコラ at 2008年08月30日 03:51


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mini review 08349「ミリキタニの猫」★★★★★★★★★☆
Excerpt: ニューヨークのソーホーで暮らす80歳の日系人路上アーティスト、ジミー・ミリキタニを追ったドキュメンタリー。本作の監督であるリンダ・ハッテンドーフが路上生活をしていた彼を自分のアパートに招き、ルームシェ..
Weblog: サーカスな日々
Tracked: 2009-01-19 00:09